
管理人の「おかのうえ@住宅営業」と申します。
※管理人のプロフィールは、こちらから!
地震に強い家を選んだはいいけど
災害関連死ってよく聞くけど・・・
自分たちには無関係でしょ!
・地震に強い「マイホーム」を計画したい!
・地震対策がまったくわからない・・・
・どこのメーカーも「地震に強い」しか言わない・・・
近年日本では、
地震の他にも「台風・ゲリラ豪雨」の被害が多くなっています。
前回取り上げた「熊本地震」では、
地震による直接的な死亡例よりも「災害関連死」が多数発生しました。
※「熊本地震に関して」は、こちらをご覧下さい。
以前より話題になっていましたが「熊本地震」を
きっかけに再度「対策の見直し」が必要とされています。
本記事では、
「災害関連死」の現状を紹介していきます。
過去の災害から学ぶ!
本当に「家族」を守ることが出来るのか。

・熊本地震の実態は?
数多くの大震災が日本を襲ってきましたが
「熊本地震」をはじめ、地震後の被害と多いのが「災害関連死」です。
地震による「直接的な被害」よりも
「二次災害・地震関連」での被害が多いとされています。
※死者数に関しても同様のことが言えます。
実際に熊本地震では
「死者270人中、215人(79.6%)」が「災害関連死」だとされています。
要因の内訳としては、
「地震のショック・恐怖による肉体的・精神的負担」が約4割
「避難所生活等の肉体的・精神的負担」が約3割
「医療機関の機能停止等による初期治療の遅れ」が1割強。
「被災後のストレスによる自殺」が十数名。とされています。
慣れない環境での生活が
肉体的・精神的にかなりの負担を与えたと分析されています。
また死因では、既往症がある方が多く
地震や避難所生活で持病が悪化したケースが多かったそうです。
呼吸器系疾患:53人
心不全・くも膜下出血等の循環器系疾患:50人
内因性の急死・突然死:28人
地震や避難生活で持病が悪化した例が多いとみられる。
ちなみに政府が定める「災害関連死の定義」は、
「当該災害における負傷の悪化又は
避難所生活等における身体的負担による疾患により死亡し、
災害弔慰金の支給に関する法律に基づき災害が原因で
死亡したものと認められたもの」となっています。
(出典:内閣府公式サイト・西日本新聞)
・よく聞く「エコノミー症候群」とは?
災害関連死の1つとして該当するのが「エコノミー症候群」です。
エコノミー症候群とは、
長時間にわたる飛行機の搭乗等により
足の血流が悪化し、血の塊(血栓)ができることによって、
さまざまな症状が引き起こす病気を言います。
災害時の場合は
車等で避難生活を送ることを余儀なくされる場合もあり、
「窮屈な環境の中」で長時間の睡眠などを余儀なくされます。
窮屈な環境で同じ体勢でいる方・高齢の方
・肥満体質の方・持病のある方・妊娠されている方は、
「エコノミー症候群」を起こす危険性が高まります。
・避難所の現状

災害発生後は、多くの人が避難所へと移動します。
「阪神・淡路大震災」の際は、
「30万人以上」の人が避難所に避難し、
最終的に「全ての避難所」が閉鎖されるのに
「9ヵ月」もかかったそうです。
<避難所の問題点・改善点>
・個人空間の狭さ:最悪の場合0.5㎡・・・寝っ転がることも難しい
・プライバシー:着替え・貴重品の管理・不審者・話しづらい
・音:赤ちゃんが泣く・他人のいびき・話し声等。
・避難所の温度:個人で温度コントロールが出来ない。
・におい:トイレの悪臭・空気がよどむ
・照明の明るさ:時間管理されていて調整が出来ない。
・お風呂:毎日入れない・回数制限・移動が大変
・トイレ:和式・悪臭・数が少ない
・ペット:持ち込み不可
(出典:内閣府公式サイト)
想像を絶する環境が待っているかもしれません。
赤ちゃんや小さいお子さんがいたら・・・
おじいちゃんおばあちゃんが持病をもっていたら・・・
家族の一員のペットはどうなる・・・
ましてや「コロナウィルス」が猛威を振るっている中で
大地震が起きたらゾッとしますね・・・
少し嫌な表現をいたしますが
「熊本地震」が発生した後の「避難所」には
数多くの「ホームレスや浮浪者」が一斉に集まってしまったようです。
それはなぜか。
雨風がしのげる「環境」と「配給」があるからです。
そのため「避難所」では、
「小さなお子さん」は一人で歩いてはいけない等の
規制ができていたようです。。。
この状況がさらなる「大都市」で発生してしまったら
日本はどうなってしまうのか。
恐怖でしかありません。
・どのように生活すれば良いか。
災害関連死を引き起こす要因はいくつかあります。
避難生活は「肉体的・精神的疲労」が大きく、
避難所での生活が原因で死亡してしまうことが多いです。
日々の「健康管理・維持」は、もちろんですが
日々の「備えや対策」も大きな力を発揮することでしょう。
※次回は、「在宅避難」に関して説明していきたいと思います。
また合言葉として、災害時は
「TKB(トイレ・キッチン・ベッド)」の環境を早く取り戻そう」と言われています。
TKBとは
・T(トイレ=排泄)
・K(キッチン=食事)
・B(ベッド=睡眠) の3つの頭文字をとっています。
先でも取り上げましたが
この3つが失われることで生活に「大きな負担」がかかることになります。
災害が起こった際は
一人一人が助け合いの心をもって接することが大切です。
このような「震災後」の現状を知ることで
「マイホーム計画への意識」も少し変わってくると思います。
果たしてこの家が「家族」を守ることができるのか。
コストを抑えるの優先することで「安全」を投げやりにしてよいのか。
家には、本当にさまざな「思い」が存在します。
そんな「思い」を少しでも「デザイン」できれば
より多くの「幸せ」が生まれると思っています。
今一度ご家族で「思い」を見つめ直してみましょう。
おかのうえ@住宅営業
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