
管理人の「おかのうえ@住宅営業」と申します。
※管理人のプロフィールは、こちらから!
「構造・工法」もたくさん・・・
「メリット・デメリット」って・・・
よくわからない・・・
・「マイホーム」は欲しいけど何からすればいいかわからない・・・
・検討中だけどよくわからなくなってきた・・・
注文住宅の計画を始めると
インターネットで「資料請求」をしてみたり
様々な「ハウスメーカー・工務店・設計事務所」を回ったりしますよね?
※「注文住宅ってどこで建てるの?」に関しては、こちらをご覧ください!
そこで「構造・工法」や「メリット・デメリット」を
しっかりと学ぶことは出来ていますか?
営業マンから入る知識は、
「自社製品を良く一生懸命」に説明してくれることでしょう。
洗脳をしようと「他社のデメリット」を教えてくれることも・・・
インターネットで検索してみても
何が正解かわからない・・・
という方も多いのではないでしょうか。
「工法・構造」に対する考え方を
「業界の価値観」を用いて解説します。

はじめに一般的な「住宅の構造」の種類は、
「木造・鉄骨造・コンクリート造」の3種類です。
今回は、「鉄骨住宅」に関して、紹介していきます。
※「木造住宅のあれこれ」は、こちらをご覧ください!
「鉄骨住宅って地震に強そう!」
「でも寒そう・・・」
「コストも高そうだな・・・」
第一印象は、このような印象を持たれるのではないでしょうか?
世の中には、いろいろな「嘘と本当」が存在しています。
まず「鉄骨住宅」は、2種類あります。
「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」です。
鋼材の厚さが「6mm以上」ある場合、「重量鉄骨造」となります。
※「6mm未満」の場合、「軽量鉄骨造」となります。
一般的に分類をすると
構造マンション・ビル等に使用される⇒重量鉄骨造
戸建住宅・アパート・小規模テナント等に使用される⇒軽量鉄骨造
※ハウスメーカーの間では、「3・4階建て」では「重量鉄骨」が使わております。
本記事では、「鉄骨住宅=軽量鉄骨造」として紹介します。

・間取りの自由度:【鉄骨住宅】の勝ち ※柱・壁量の観点から
「鉄骨住宅」は、「木造住宅」と比較して「柱・壁の量」を減らすことが可能です。
「大空間のリビングが欲しいな~」
「南側一面を開口にして、明るいダイニングを作りたいな~」
といったご要望には、「鉄骨住宅」の勝ちとなります。
「鉄骨住宅」の場合は、
「木造住宅」に比べ鋼材自体の力で建物を支えることでき
「大きな空間」や「建築可能な間取り」が増え、「部屋を広くすること」ができます。
・精度,強度のばらつき:【鉄骨住宅】の勝ち
「鉄骨住宅」の場合、
「部材」が工場でプレカットされ、「安定した品質」を維持することが出来ます。
それは、精密に加工された各部材を組み合わせていく中で、
不具合やズレ・狂いが生じにくいと言い換えることができます。
「工場生産の強み」を生かして
当初設計された寸法や角度・収まりが建築後も一定というメリットもあります。
「一生に一度の買い物」だからこそ
建築後の「品質や完成度」を優先的に考えられる方には相性が良いと言えます。
・耐久性:【鉄骨住宅】の勝ち
要は建物が長持ちするかしないか、という部分です。
「木造住宅」の外敵の多さから
「鉄骨住宅」の勝ちとしておりますが・・・
実は、「鉄骨住宅」も「シロアリ」の被害を受けるのです・・・
「鉄骨住宅」だから「シロアリ対策」が全くいらないというのは注意が必要です!
なぜなら住宅には多くの部材を要し、
骨組み以外にたくさん木材を使用しているケースがほとんどです。
木材以外であっても・・・
壁紙や石膏ボード、更には、「サビた鉄骨」を食べる「シロアリ」まで・・・
「鉄骨住宅」だからと言って、油断してはいけません!
・耐震性:引き分け ※3階建て以上は、やや【鉄骨住宅】の勝ち
「鉄骨住宅」は、「耐震性」が安心だと思われる方が多いと思います。
結論は、「絶対にこっちだという差はない」と言えます。
「鉄骨住宅」は、イメージの通り強いと考える方が多いと思いますが
「木造住宅」も日々進化をしています。
「木造住宅」でも
「制振ディバイス」や「免震ディバイス」が進化、
また「壁式工法」による「面で支える技術」が普及したことで
格段に「地震」に対しての安心が高まっています。
しかしどちらかというと・・・
3階建て以上の建物になるとより耐えられるのは
「鉄骨住宅」の可能性が高いと言えます。
どこまで「耐震性」を求めるかに応じて、
「安心基準」の基準を考えていきましょう。
「木造住宅」:木材を組み合わせ、分散させながら揺れに耐える。
「鉄骨住宅」:素材が強固な鋼材であり、揺れを逃し耐える。
・遮音性:引き分け ※場合により【木造住宅】の勝ち
まず「構造」によって「遮音性」に影響を与えることは多くありません。
影響を及ぼす項目を挙げると
「外壁・開口・断熱材の性能」が挙げられます。
強いて勝敗をつけるとすると・・・「木造住宅」です。
柱・壁の量が増え、建物全体の「気密性」が上がることで
「遮音性」に関しても良い影響が出るのではないでしょうか。
・コスト面:【木造住宅】の勝ち
世の中に建築会社は、様々存在し、
ハウスメーカー・工務店・設計事務所によって「コスト差」が存在します。
しかし、平均的には「木造住宅」の方がコストが低くなります。(一般的)
※「鉄骨住宅」は、比較的コストが高いのが「デメリット」になります。
よく聞く話にはなりますが、「最大のメリット」になる方も多いのでは?
・気密性・断熱性・吸湿性:【木造住宅】の勝ち
「木造住宅」は「鉄骨住宅」に比べて
壁量を増やす場合が多く、開口部が小さく、少なくなる傾向があります。
「鉄骨住宅」の「気密性・断熱性」に関しては、
「木造住宅」と比較するとかなり見劣りするデータが挙げられています。
※その他、「開口・断熱材の性能」に左右されます。
実際に「鋼材」の「熱伝導率」が「木材」よりも高く、
その「鋼材」が家全体を覆っているので
対策をしない限り「夏暑く・・・冬寒い・・・」は避けられません・・・
・耐火性:【木造住宅】の勝ち ※骨組みをして比較した場合
「耐火性」は、「鉄骨住宅」の方が上でしょう?
意外かもしれませんが・・・
「鉄骨住宅」の耐火性は、「木造住宅」より弱いと言えます。
※「外壁材・開口・換気口等」の影響を受けます。
あれれ・・・
「鉄骨住宅」は「火災保険」って安くなるって聞いたことありませんか?
たしかに「火災保険」が安くなる場合が多いです。
その理由は、
建物の主要部分が「燃えにくい素材」である。
⇒「耐火建築物」として保険会社に認められているからなんです。
「火災保険」が安いからと言って
「燃えにくい素材=耐火性が高い」とはならないのです。
「木造住宅の特徴をまとめた記事」の通り
「鉄骨住宅」:700度を超えるとぐにゃっと曲がる。
「木造住宅」:燃えると木材は炭化層をつくり、内部を守ってくれる。
よって、「木造住宅」の勝ちとなります。
結論しては・・・
「木造住宅」でも「鉄骨住宅」でもどちらでも良い!
一番大切なことは、
みなさんのマイホーム計画における「思い・優先順位」に
マッチしている「構造タイプ」を選ぶことだと思います。
「木造住宅」のメリット・デメリットや
「鉄骨住宅」のメリット・デメリットは、大きく異なります。
どちらを選んでも「デメリット」は存在してしまいます。
正解はありませんので
「どのようにしてデメリットと付き合っていくか」を
考えたほうが素敵なマイホーム実現に近づくと思います。
本記事は、「木造住宅」の情報になりますが
「鉄骨住宅・コンクリート住宅」の記事も併せてご一読頂ければ幸いです。
おかのうえ@住宅営業
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